ブリーダーズカップの売上高、記録更新(アメリカ)
 

 ローンスターパーク競馬場で開催された第21回ブリーダーズカップにおいて、ブリーダーズカップデイに施行された12競走の総売上、ブリーダーズカップ8競走の売上、サイマルキャストの売上、そして海外からの売上という4部門がカップ設立以来の最高額に達したことが分かった。

 ブリーダーズカップデイ(10月30日)に施行された12競走の総売上は120,863,117USドル(約133億円)にも達し、去年のブリーダーズカップの総売上を231,680USドル(約2,500万円)凌ぐ結果となった。

 ローンスター競馬場に集まった53,717人のファンはその日施行された12レースに13,326,725USドル(約14億6,000万円)を投じ、そのうちブリーダーズカップデイ8競走に11,274,066USドル(約12億5,000万円)を投じた。

 サイマルキャストからの売上は107,536,392USドル(約118億円)を記録し、総売上の89%を占める結果となった。国内でのサイマルキャストの売上はカリフォルニア州の12,709,298USドル(約13億9,800万円)が一番多く、次いでニューヨーク州の12,583,903USドル(約13億8,400万円)であった。海外でのサイマルキャストの売上は、共通・個別プールを含めて総額16,401,782USドル(約18億円)で、カナダはカナダ個別のプールに4,930,127USドル(約5億4,000万円)の売上があった。

 総売上を州別に比較すると、テキサス州がローンスターパーク競馬場との州内の場外での売上を合せて14,594,711USドル(約16億円)で他のどの州よりも多かった。

 ブリーダーズカップ協会(Breeders’ Cup Ltd.)の会長で全米サラブレッド協会(National Thoroughbred Racing Association)でコミッショナーを務めるD.G.ヴァン・クリーフJr.(D.J. Van Clief Jr.)氏は「このように記録的な売上を達成することができて非常に嬉しく思います。今年のブリーダーズカップを大成功に導いてくれた関係者や競馬場のスタッフ、そして世界中9,400箇所にある馬券売場のみなさんに心から感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。


〔Thoroughbred Times. com. Nov. 5「Wagering records fall for Breeders’ Cup at Lone Star」〕

 
騎手の傷害保険で全米に論争(アメリカ)
 

 11月7日(日)の朝、チャーチルダウンズ競馬場で10日(水)と11日(木)の騎乗をボイコットすると表明した15名の騎手が競馬場から強制退去を求められた。これはレース中の事故に対して競馬場から支給される上限100,000USドル(約1,100万円)の引き上げを騎手が求めたことに対して競馬場が拒否したためである。

 チャーチルダウンズ競馬場ではレース中の事故に対して一人あたり100,000USドルまでの保険金が支給されるが、ケンタッキー州の他の競馬場と同じように労災補償の措置はない。しかし騎乗中の事故が何億もかかるような事故に繋がることもことも時としてあり、個人的に充分な保険をかける余裕がない騎手も多いのが現状だ。

 チャーチルダウンズ競馬場のスティーブ・セクストン代表取締役社長は「騎手は競馬場とそれぞれ独立した契約関係を結んでいるわけで、競馬場で勤務する従業員とはわけが違います。この保険金の問題が騎手にとって重要なことは分かっていますが、騎乗を取り止めるといった一連の行動についてはふさわしいとは思えません。それにこの問題は我が競馬場だけで解決できるといったような問題ではありません。競馬産業全体にこの問題を投げかけて何らかの解決策を導かなければならないでしょう」と語った。

 以前はレース中の重大な事故に対してジョッキーギルドが保険金を支給していたが、保険料負担が増加したことや2002年にギルドの運営方針が変わったことも手伝ってこの特別保険は廃止された。ジョッキーギルドは競馬場がもっと多くの保険額を負担するべきだと言っている。

 全米サラブレッド協会(NTRA)は8日(月)、このことに関して調査対策委員会を設立することを話した。NTRAのコミッショナーであるD.G.ヴァン・クリーフJr.氏は「多くの競馬場、生産者、馬主、そして他の競馬関係者からこの問題に対処して欲しいという依頼が来ています。委員会は早急に各州の騎手の保険制度について調査・分析し、解決策を見出したいと考えています」と述べた。


〔Thoroughbred Times. com. Nov. 7「Jockeys threatens to boycott Churchill races; Sellers cuffed and kicked out」Nov. 8「NTRA to form panel to discuss jockey issues」&「Churchill bans jockeys who refuse to ride」〕

 
シャティン競馬場の新パドック(香港)
 

 工期1年半、総工費5,120万米ドル(約56億円)を費やしたシャティン競馬場の新屋根つきパドックがいよいよお目見えした。

 格納可能な屋根、装鞍所、馬主席、階上席を備えた新パドックは、4,700名を収容できる。

 「このような多くの立派な施設を備えた屋根付の新パドックの導入は、香港競馬にとってまさに誇るべきことであり、シャティン競馬場を世界で最初の21世紀の競馬場にした。この素晴らしい屋根付パドックは、すぐに香港の有名なランドマークとなり、特別なイベントの開催場所になっていくであろう。」とこの建設を進めてきた香港ジョッキークラブのブライアン・スティーブンソン理事は語る。

 また、この新パドックで12月11日は香港国際せりが開催されることになる。


[Thoroughbred Times.Com November 14, 2004 [Sha Tin opens $50-million paddock]